地域リハビリテーションサポート委員会

■ちいサポ勉強会

第3回ちいサポ勉強会(follow up研修) 2021.3.14

地域リハビリテーションサポートチームST福岡キックオフミーティングに参加して H.28.10.2

たたらリハビリテーション病院
言語聴覚士 金納李奈
 102日に開催されました、「地域リハビリテーションサポートチームST福岡のキックオフミーティング」に参加し、地域リハビリテーションについて考えるきっかけを得ることができました。「地域リハビリテーションを考える」では、長崎県士会長の田上先生より長崎県における地域リハビリの現状をお聞きし、多様な活動内容に関心を持つと同時に、自分が住む福岡県の地域リハビリの現状や政策等について、さらに勉強していきたいと感じました。また、「STとして地域で出来ること・やってみたいこと」のテーマでグループワークがあり、実際にSTとしてできることを考え、意見交換を行うことで、実現するためには具体的にどういう人材や働きかけが必要であるかを学ぶことができました。
 まだ経験も浅く、地域リハビリに触れる機会は少ないですが、今後在宅でのリハビリが重要視されていく中で、地域に対する個々・サポートチームレベルでのセラピストの役割を認識しておくことは重要だと思います。今回のキックオフミーティングを通して、今後は在宅生活中でのリハビリを意識しながら、患者さんにとってより良い支援・予防を提供できるように励んでいきたいと感じました。

地域リハビリテーションサポートチームST福岡(ちいさぽ)
キックオフミーティング 報告

報告者:佐々木哲

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田上由貴子先生の講演

(1)開催日:平成28年10月2日(日)
(2)会 場:麻生リハビリテーション大学校(福岡市博多区東比恵3-2-1)
(3)時 間:12時30分~15時30分(※懇親会16時00分~ 別会場)
(4)内 容
11:00~12:00 スタッフ打ち合わせ、会場設営
12:00~12:30 受付
12:30~12:45 開会式(会長挨拶・趣旨説明)
12:45~14:15 講演「地域リハビリテーションを考える~介護の現場から見えること~」講師:田上由貴子先生(ST 小江原中央病院)
14:15~14:30 休憩
14:30~15:15 グループワーク(4~5名×6グループ)「STとして地域でできること・やってみたいこと」
15:15~15:30 閉会式(副会長挨拶・連絡事項)
15:30~16:00 片付け、会場移動
16:00~18:30 懇親会(KITTE博多9F「菜なKITTE博多」)
(5)参加者
参加申込35名 当日参加32名 懇親会20名(講師含む)

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グループワーク
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アイデアとプランの発表

平成28年10月2日(日)、麻生リハビリテーション大学校において、地域リハビリテーションサポートチームST福岡(ちいさぽ)のキックオフミーティングが開催されました。福岡・北九州・筑豊・筑後の各ブロックより総勢32名の会員の参加がありました。
このサポートチームは地域で活躍できる人材育成や実際に地域で活動するための企画・提案などを行うことを目的としています。
今回はその第一歩として、講演会やグループワーク(作戦会議)、情報交換会(懇親会)を開催しました。

講演では、長崎で地域リハビリテーションを実践している田上由貴子先生(長崎県言語聴覚士会会長)に「地域リハビリテーションを考える~介護の現場から見えること~」と題して講演いただきました。参加者に具体的なイメージを持っていただいた上で、「STとして地域でできること・やってみたいこと」をテーマにグループワークを行いました。4~5名のグループを6班作り、STが地域でできるアイデアを一人一人が語り、グループで共有しながら考えを深め、具体的な方法について話し合いました。様々なアイデアが出され、またそれに対する想いや実現するにはどうすれば良いかを、真剣に、そして熱く議論しました

その後、場所をKITTE博多に移動して、情報交換会が行われ、参加同士の親睦を図りつつ、引き続き、地域リハビリテーションについて語り合いました。

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情報交換会(懇親会)

福岡の各地域より、多くの会員が参加され、かつ、熱い想いをもっていることが再認識できる会であったと感じています。参加いただいた皆様、本当に有り難うございました。

皆様のその想いを集約して、行動を起こすことで、必ず良いものが残せると感じています。当面は各地域の活動を情報共有しながら、作戦会議を行い、サポートチームとしての具体的な活動を始めていければと思います。

今後も、サポートチームの会を継続していきます。今回、残念ながらご参加いただけなかった会員の皆様も、次回以降のご参加・ご協力をお待ちしています。より多くの会員の皆様で、一緒に創りあげていきましょう。

  • キックオフミーティングの様子をHPにアップします
  • グループワークでのアイデアを掲載しています
  • 地域リハビリテーションサポートチームST福岡(ちいさぽ)に関するお問い合わせ
    早良病院 リハビリテーション部  佐々木哲
    メール sasaki-tetsu@sawara-hp.jp

キックオフミーティンググループワーク
まとめ

(1)テーマ:「STとして地域でできること・やってみたいこと」

(2)方 法
1)グループ作戦会議【35分】①役割分担(司会、書記、発表)②自分の考えを付箋に書く~簡潔なキーワードでOK③グループ内で共有 ~付箋を提示する際に、想いを簡単に述べる④提示されたアイデアをもとに“作戦”を一つ決定する⑤決定した“作戦”に必要なアクションプランを考える
2)作戦発表(1グループ2分以内)【10分】

(3)グループワークで出たアイデア

<連携に関して>
・他団体等との連携を図る ~行政、医師会、自治会、地域包括支援センター、社会福祉協議会 地域のサロン・カフェ、PT・OT、看護師、栄養士、介護福祉士 ケアマネ など
・ST間の連携を図る ~急性期・回復期・維持期/病院・施設 でのシームレス化統一されたアセスメントツールなどの開発 出前講座など地域向け活動・内容の共有

<介護予防に関して>
・嚥下検診の実施
・リハビリ手帳の作成
・介護予防教室の開催

<地域づくりに関して>
・地域ニーズの把握(アンケート調査の実施など)
・地域サロンへの支援
・サポーター養成講座の開催

<患者や家族に対して>
・地域住民とコミュニケーション障害者との繫がりの場を設ける
・難聴に対する家族向けの会を設ける
・患者や家族が体験を話す場を設ける

<啓発活動>
・健康祭りの開催
・地域向け広報誌の発行
・公民館での啓発活動の実施
・小学生・中学生向け講座の開催
・高齢者を支える世代(介護者)向け講座の開催

(4)アイデアへの想い
・STをもっと知ってもらいたい
・コミュニケーション障害者の外出機会を増やしたい
・子どもと高齢者の橋渡しをしたい
(コミュニケーション支援を知ってもらいたい)
・子どもの時から自身の健康について関心を持ってもらいたい
・コミュニケーションのバリアフリーを図りたい
・STしか出来ない分野をアピールしたい
・コミュニケーション障害者の孤立をなくしたい
など
キックオフミーティンググループワークまとめpdf.

地域で活躍する言語聴覚士を目指そう
~「地域リハビリテーションサポートチーム ST 福岡」発足

厚生労働省は「地域リハビリテーション活動支援事業」を創設しました。この事業は、 地域における介護予防の取組を機能強化するために、通所、訪問、地域ケア会議、サービ ス担当者会議、住民運営の通いの場等へのリハビリテーション専門職等の関与を促進する としています。
つまり、リハ専門職に「全国津々浦々で地域包括ケアに貢献してほしい」 と要望しています。

当会では、平成26年度より地域ケア会議のアドバイザー養成研修を開始し、現在は約 90 名(平成27年度養成研修終了時点)のアドバイザーを有し、直方市や久留米市、福津 市などのケア会議にも参加している状況です。また、本年度からは日本言語聴覚士協会と 連携して、介護予防を推進する人材育成研修も開催されます。今後も地域ケア会議や介護 予防など、益々、地域に貢献できる人材が求められることと予測されます。

そこで、当会としても地域で活躍できる人材育成に加え、実際に地域で活動するための 企画・提案などを行うサポートチーム(地域リハビリテーションサポートチーム ST 福岡) を発足するに至りました。既に地域リハビリテーションを実践しているセラピスト等から 講義を受けるほか、サポートチームのメンバーで、ST の専門性を活かした地域活動を具体的に考えて形にしていきたいと思います。これまでは県や市町村からの依頼があり、サ ービスを提供する形でしたが、これからは ST から福岡県民(行政を含む)に対して積極的 に発信し、地域の健康と福祉に寄与できるものにしたいと考えます。

その為には、会員の皆様のご協力が不可欠となります。どのような活動を考え、形にし ていくか、皆様の知恵と勇気が必要です。多くの方にご参加いただくことで、多様な活動 が創造でき、より洗練された活動を提案できると思います。是非、サポートチームの趣旨 に賛同いただき、奮ってご参加下さい。

<地域リハビリテーションサポートチーム ST 福岡 問合せ先>

準備担当 佐々木哲
電 話:092-881-0536(早良病院リハビリテーション部)
メール:sasaki-tetsu@sawara-hp.jp

「地域リハビリテーションサポートチームST福岡」の目的と活動